2025年7月15日火曜日

日本人ファースト

  このところ、「日本人ファースト」をスローガンに掲げる参政党の勢いが凄い。これに危機感を抱いたのか、「排外主義は良くない」といった声がアチコチから聞こえてくる。確かに、「日本人ファースト」の元となった「アメリカ ファースト」を叫ぶトランプ大統領の政策を見れば、それは致し方ないことなのかもしれない。しかし、この批判は本当に的を射ているのだろうか。
 「日本人ファースト」は「アメリカ ファースト」をもじったものだが、そもそも、この「アメリカ ファースト」とは一体何なのか。「世界の警察官」という表現からも分かるように、アメリカが世界帝国であることは改めて言うまでもない。そして、この世界帝国というのは、(まだ陰謀論作家になる前の)副島隆彦さんが指摘するように、「様々な要因によって内部から崩壊する」ことを宿命づけられている。それ故、帝国の崩壊を未然に防ぐべく、世界の治安よりも国内の問題に対処することを優先させると宣言したのが、この「アメリカ ファースト」なのだ。
 「アメリカ ファースト」はしばしばナショナリズムと解釈されがちだが、あくまで移民は帝国が崩壊する原因のワン オブ ゼムであって、真の意は「世界の警察官」の対立概念だということである。つまり、「✕✕ファースト」とは、帝国と属国の間から生まれる表現であり、「日本人ファースト」などいった表現は、本来、成立しないのだ。なぜなら、日本人は帝国どころか国ですらないのだから。それにも関わらず、なぜか日本では「日本人ファースト」が外国人の問題と結び付けられ、批判の対象となっている。
 「日本人ファースト」といった表現は、本来、成立し得ないが、敢えて強引に解釈すれば、「外国人よりも日本人を優遇する」くらいの意にでもなろうか。前述した通り、これを悪意のある新聞屋や雑誌屋は「排外主義」と解釈し批判しているわけだが、“マクリーン事件”の判例を読めば分かるように、外国人の人権に一定の制約があるのは、むしろ当然のことなのだ。つい先日、東京都知事が「排外主義につながるのは良くない」と発言したそうだが、小池さん、「都民ファースト」が排外主義でないことは、アナタが1番良く分かってるでしょうに(笑)
 もちろん、私は参政党が素晴らしい政党であるなどと言うつもりは毛頭ない。この政党は大日本帝国憲法(旧憲法)の復活 = 個人を1票に還元するシステムの否定を主張しているようだし、支持者の中には、中川八洋氏の説も踏まえずに「女性が天皇でも良くね?」などと軽口をたたく人間も見受けられる(鷲田先生、『新天皇論』を書くまでは死ねませんよ!)しかし、それ以上に怖いのは、微々たる問題に過ぎない外国人ばかりをクローズアップし、派遣労働者の過酷な環境にほとんど触れない対抗勢力の側なのだ。いよいよ今週は参院選。投票に向かう方は、くれぐれも「日本人ファーストは排外主義だ」といったデマにだけは惑わされないでほしい。


 
 前回、30年来の疑問について少し触れたが、この ELITE FORCE が出演するアメリカ屋のCMで流れている曲は誰の何という曲か?というのも、そんな疑問の1つである。私はCMのためだけに作られた楽曲だと睨んでいるが、もし、この曲を知っている音楽マニアの方がいらしたら、ぜひ私と友達になってくださいな。

 

 私はタロウと KANGO のスクールに通った何年か後、おやじ&ジェントルマンのリーダーである天宮良さん、ではなく(爆笑)、Bさんのスクールで1度だけレッスンを受けたことがあるが(池尻大橋のW)、そこで初めて、NYの踊りを「タメの踊り」と呼び、今は再び速い踊りがキていることを教わった。この Special Ed の曲を使ったダンスは、そんなダンスの最高傑作。ある雑誌で影響を受けたダンサーの1人に、普通は隠したがる“MCハマー”を挙げていたBさんに感動したことを本人に直に伝えることが出来たのは本当に良かった。