2018年10月25日木曜日

第79回 菊花賞予想

ギルテッド・エイジ(金ぴか時代)」【修正版】

今日10月21日は、以下に登場するトーマス・エジソンが白熱電球を完成させたことにちなんで、日本電気協会が昭和56年に定めた[あかりの日]。

78回 皐月賞回顧「The Era of Good Feeling」(2018/4/15
 
見事、今年の皐月賞を制したのは、大井出身の戸崎圭太騎手が騎乗する4枠番のエポカドーロだった。

.19世紀のアメリカ
英米戦争 
.∟1.このレースが行われた4月15日は[象供養の日]象は共和党のシンボル。和党は、1829年に大統領に就任したアンドリュー=ジャクソンに反対する人々によって形成された国民共和党が、1830年代のホイッグの時代を経て、1850年代に進化したもの。3.アンドリュー=ジャクソンは「フロンティア(※)」出身の初の大統領  ※【辺境】中央の文化から遠く離れた地方
フロンティアの拡大    
.∟1848年に併合したカリフォルニアから金鉱が発見された結果、「ゴールド」=ラッシュと呼ばれる人口移動が起き、独立13州の領土的発展である「フロンティア」の拡大は、1840年代に「最も盛んな時期」を迎えることとなる(マニフェスト=デスティニー)。また、こうして拡大された領土をつなぐ手段として、1869年にシカゴーサンフランシスコ間を結ぶ大陸横断鉄道(a transcontinental railroad」)が開通。
南北戦争
.∟奴隷制を巡って対立した北部と南部の争いは、北部が勝利。詳しくは「前例がない!だからやる」(第78 皐月賞予想)を参照のこと。
【変更前】
資本主義の発展
.∟北部が南部を支配する形で分裂は回避され、国内の経済が一体化された結果、アメリカ経済は著しく発展し、少数の企業によって産業が支配されるトラスト(企業合同)も見られるようになった。以下は、その代表的企業。
ハリマンやヒルらによって統合された鉄道会社
ロックフェラーのスタンダード石油
.∟石油「メジャー」=「Seven)」Sistersの1つ
カーネギーのUSスティール
  
【変更後】
資本主義の発展(※)
.∟北部が南部を支配する形で分裂は回避され、国内の経済が一体化された結果、アメリカ経済は著しく発展し、少数の企業によって産業が支配されるトラスト(企業合同)も見られるようになった。以下は、その代表的企業。
●石油スタンダード・オイル(1870
.∟ジョン・D・ロックフェラー
●鉄鋼 → USスチール(1901
.∟アンドリュー・カーネギー(1835-1919
●鉄道
|{コーネリアス・ヴァンダービルト(1794-1877
.∟{エドワード・ハリマン(1848-1909
  {ジェイ・グールド(1836-1892
●化学 デュポン
.∟エルテール・イレネー・デュポン
●自動車 フォード・モーター(1903
.∟ヘンリー・フォード
●電気 ジェネラル・エレクトリック(1892
.∟トーマス・エジソン
●金融
.∟ジョン・ピアポンド・モルガン(1837-1913

以上、もし石原元都知事に南北戦争の知識があったなら、恐らく、築地(北)を豊洲(南)へ移転することなど無かったのではないか?といった過ぎた話はさて置き、築地と豊洲が一本化され、東京の魚市場が更なる発展を遂げることを願って、3冠レースのトラスト馬(笑)であるエポカドーロを中心に組んだ馬券を神様に捧げたいと思います。


副島隆彦さんは、自身の著書で「1920年代の大好況期(黄金時代、ギルテッド・エイジ)に、石油王のジョン・D・ロックフェラー1世、鉄鋼王のアンドリュー・カーネギー、鉄道王のコーネリアス・ヴァンダービルト&エドワード・ハリマン&ジェイ・グールド、化学王のピエール・サミュエル・デュポン、自動車王のヘンリー・フォード1世といった富豪が出現した。」としています。
 しかし、例えばコーネリアス・ヴァンダービルトは1877年に死去しているし、ピエール・サミュエル・デュポンは、1802年にデュポンを設立したエルテール・イレネー・デュポンの父に当たる人物で、やはり、1920年以前の1872年に死去しているので、これは誤りということになります。普通、世界史では、南北戦争終結以降の19世紀を【ギルテッド・エイジ=金ぴか時代】と呼ぶ(の資本主義の発展に相当する)ことに注意してください。


〔番外編〕
◆SHG解析
1.今年の菊花賞の勝ち馬は、紹介されなかった馬から選出。
1・1.今回のスターホースギャラリーの締めのフレーズは「スターホースに名乗りを上げろ」 
1・2.今回、スターホースとして紹介されているのは以下の8頭。
   エポカドーロ
   ジェレラーレウーノ
   ブラストワンピース
   エタリオウ
   フィエールマン
   グレイル
   メイショウテッコン
   グロンディオーズ
1・3.「スターホースに名乗りを上げろ」ということは、つまり、今回の菊花賞の勝ち馬は、これら8頭以外から出るということです。なぜなら、ここで紹介されている8頭は、既にスターホースとして紹介されている以上、改めて名乗りを上げる必要など全く無いから。
2.スターホースとそうでない馬の基準は?
2・1.までの馬は、全て重賞レースで連対した経験があるが、は特別レースを勝っただけの馬なので、恐らく、重賞連対歴は基準にならない。
2・2.次に、菊花賞と同じ3000Mのレースに出走した経験があるかどうかだが、これも、当然、基準にはならない。なぜなら、3歳馬が出走できる3000Mのレースというのは、この菊花賞が一番最初だから。
2・3.それでは、菊花賞と同じ舞台である京都の出走経験というのはどうか?これもには経験があるが、には経験が無いのでダメ。
3.グロンディオーズはサイン馬である。つまり、選択の基準に決め手が見つからないのは、グロンディオーズをスターホースと考えるからで、この馬はあくまで基準が重賞連対歴であることを明確にするためのサイン馬に過ぎず、と同じスターホースではないということです(だから、一番最後に紹介されたのでしょう)。よって、今年の菊花賞の勝ち馬は、重賞連対歴の無い、中でも、サイン馬であるグロンディオーズ同様、出走歴そのものが無いアフリカンゴールドに注目!

◆今日の記念日

1.今日10月21日は、マゼランが大西洋と太平洋を結ぶ海峡を発見したマゼラン海峡発見の日。
2.マゼラン=大航海時代の人物
3.大航海時代に先鞭をつけたのはポルトガルやスペインだが、これらの国がファーストランナーたりえた背景の1つに、以下に示す2つの経済的要因が挙げられます。
 ①1つは、それまで、肉食のヨーロッパ人にとって必要なスパイスは、モルッカ諸島(インドネシア)から陸路を経由してレヴァント地方(シリア、レバノン、ヨルダン、イスラエルおよびパレスチナ自治区。なお、広義ではトルコも含む)に運ばれた後、イタリア商人によって、ヨーロッパに持ち込まれていたが、トルコがこのルートを邪魔したため、ポルトガルが「アフリカ」の南端を廻って直接ヨーロッパに持ち込む必要があったこと。
 ②もう1つは、これらの国には、昔から東方に関する根強い関心があったこと。ちなみに、この根強い関心を喚起したのが、「黄金の国・ジパング」について書かれた「マルコポーロ」の著書である『世界の記述』。よって、今年の菊花賞は、カフ「ジバン」ガード、「ミルコ・デムーロ」騎乗のエタリオウ、「アフリカン」ゴールドの入った4枠と5枠に注目!