2023年11月17日金曜日

私の履歴書

 見事、今年の天皇賞(秋)を制したのはイクイノックスだったわけだが、この馬が前走の宝塚記念を制した際、私は宝塚記念・回顧で「キタサンブラック産駒のイクイノックスがこのレースを制したのは、今回の『名馬の肖像』の名馬が彼の父と同じ春秋天皇賞馬のタマモクロスだからである」と述べた。では、そのタマモクロスとは、一体、どんな馬なのか。タマモクロスはそれまでダートを中心に走っていた馬で、未勝利戦こそ勝ち上がるものの、その後は5戦0勝。障害入り待ったなしの状態だったが、デビューから面倒見ていた調教助手の説得で芝に転向したことが功を奏し、遂には春秋天皇賞連覇まで達成してしまった馬である。
 ダートとは「砂のレース」のことだが、このダートの英語表記は dirt で、【dirt】は「土」といった意を表す。そう。つまり、「土」=「土」俵で、タマモクロスは相撲からプロレスに転向した力道山そのものなのである。そして、それを受け継いだのが【マウンド】〔野球で〕投手が打者に投球する時に立つように定められた、盛り「土」をした場所からマットに転向したスペシャルウィーク = 馬場さんというわけだ
。バンザーイ!そうそう、その馬場さんが巨人をやめたのは、選手みんなで決めたにも関わらず、馬場さんだけが監督にお歳暮を贈らなかったことが原因だとされているが(本人の弁)、それはあくまで表向きの話であって、私は日本テレビの戦略だったのではないかと睨んでいる。それはそうだろう。読売「ジャイアン」ツ = 「ジャイアン」ト馬場というリングネームの選手を日本テレビが放映しているのだから…。
 なぜ、私はアントニオ猪木よりもジャイアント馬場に惹かれるのか。それは、私が競馬に救われた人間だからに他ならない。私は中学生の頃に見た『就職戦線異状なし』の影響もあって、将来、大企業に入ることを夢見る(夢というには少々現実的?)織田裕二ファンの少年だった。しかし、実際の私の青春時代はというと、これが映画『カクテル』そのもので、『就職戦線異状なし』とは全く正反対。そういった私に成功をもたらしてくたのが教養競馬シリーズだからこそ、私は野球選手よりも遥かにお金を稼いだ馬場さんに感情移入してしまうのである。
 私が映画『カクテル』のような青春時代を送るはめになったのは、「プロレスLOVE論」でも触れたが、やはり、中学生の頃に放映されていた「ダンス甲子園」の影響によるところが大きい。それまで、日本のダンスは、このダンス甲子園でよく見られるホーシングのような速い踊りが主流だったが、それがガラッと変わったのは『ZOO Ⅴ』にN.Yのダンサーが出演してから後のこと。その後、『ZOO Ⅵ』が発売された辺りから、私はプロダンサーになりたいと強く思い始めるようになる。高校に進学した私は、大学受験の事など全く頭になく、プロダンサーになることを夢見る(こっちの方が夢らしいかな?)少年に生まれ変わっていたというわけだ。
 この『ZOO Ⅵ』には「Free style」という曲が収録されているが、それに出演してるゲストダンサーの踊りは本当に衝撃的だった(当時、本格的にダンスをやっていたキッズは皆そう言う)。そういったこともあり、今からちょうど30年前、そのゲストダンサーの1人である IMAEDA KANGO が花園神社の近くにある地下の教室で主催するスクールに週1×4回ほど通ったりもした。ちなみに、その教室は入室する際、ノートに名前を書かせていたので、もし、そのノートが残っていれば、私の名前を見つけることができるかもしれない。超プレミアものですな(爆笑)
 また、私がドレッド
ヘアにしたのも、この頃である。ある日、ドレッドにしたかった私は IMAEDAセンセに「ドレッドにしたいが、どうしたらいいか」聞いてみた。オヤじぇんのリーダーである B さんが「ルードボーイ」という美容室でドレッドにしているのを、当時愛読していた「Fine」という雑誌でチェックしていたので、当然、オヤじぇんのメンバーであるIMAEDAセンセもそこでドレッドにしていると思い、お店について色々教えてもらおうと思ったわけだ。そしたら、何と、そうではなかったのである。ルードボーイでドレッドにしてもらえる人間は数が限られていて、彼ですらやってもらえないくらい敷居が高いとの事。さて、どうしたものか。
 「Alive TV」を見れば分かるように、当時、N.Yのダンサーの間で大人気だったポロの服は日本にも飛び火し、日本でもポロの服は大人気だった。そのポロの服を扱う代表的なお店が代官山にある日本プロレス、ではなく「代官山洋品店 アットファースト」というダンサー御用達のお店で、私もそこに何度か足を運んだ。その時、「結構、ダンサーの子がやってもらっている」とお店の人に教えてもらったのが、お店に近くにある「SLUG NEXT」という美容室で、私が早速予約したのは言うまでもない。そのSLUG NEXTで私を担当したのはOさんという方だったが、なんと、Oさんは私と同郷!そういったこともあり、Vespa の写真集に載るくらいの洒落者で、美容師の間で名の通っていたOさんのお宅には何度か泊めていただいたりもした。Oさん、その節は本当にありがとうございました。
 
以上は私が映画『カクテル』のような青春時代を送る原因となった高校生活のほんの一部だが、なぜ、今回、私はこういった事を書いたのか。それは、もうそろそろ、藤田田さんの言う「ごく少数の資産家(=1億以上の運用を希望される1~10名)のためのファンド」を立ち上げようという気になったからである。もし、私のファンドに資産を預けたいという方がいて、その方に、今の今まで、履歴書に書けないようなことばかりやってきた(笑)トム⁼クルーズを良く知ってもらうにはどうしたらいいか。その解決策として導き出されたのが、この「私の履歴書」というわけだ。
 受験勉強よりもダンスに夢中だった
私が競馬に救われるまでの経緯、そして新教養競馬シリーズは書籍にして会員の方に郵送するので(非売品)、そちらをお読みになってもらえれば幸いです。なお、会員の募集については、会社を設立次第、新たに開設するHPで告知するので、興味のある方は是非問い合わせてみてください。何卒ご検討のほど宜しくお願いします。

  

 これは IMAEDAセンセに教えてもらったワールド・コネクションというダンスイベントに遊びに行った際に使わずじまいだったドリンクのチケット。そこで目にした光景は、キッズの私には衝撃的だった。女の子に手を引かれているZOOのNさんに、フロアでスワイプスを繰り広げるtrfのSさん…。ZOOのLさん、西麻布の歩道で「イエローって、こっちですか?」と聞いたドレッドの少年、アレ、俺です!(爆笑)

 私が親友のK村さんと渋谷のインクスティックで出会ったのは、ダンス熱も少し冷め、音楽の好みがHIP HOPからACID JAZZにシフトしていた頃で、これは、その頃エアチェックしたものの1つ。そう言えば、何であのイベントに来ていたのか、その理由をまだK村さんに聞いてなかったっけ。K村さん、来年聞きに行くから、スケジュール空けといてね(笑)

▶ミュージック・アトラス「ジャパニーズ・グルーブ・コネクション/コメンテーター:U・F・О、ジャイルズ・ピーターソン」キャッチー(ピチカート・ファイブ)ほか
 

―<2023年下半期・私が当てた◎穴馬>――――――――――――
①阪神07R 3歳以上1勝クラス06/25
②小倉10R 九州スポーツ杯08/27
③新潟04R 3歳未勝利
09/03)※
④阪神11R セントウルS
09/10
⑤阪神10R 道頓堀S
09/24
⑥東京06R 3歳以上1勝クラス
11/12
⑦金沢07R B2・9特別編成(11/20)
⑧水沢10R コランダム賞C1二組(12/04)

⑨水沢02R 2歳C1二組C1二組(12/31)
New!
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※今年の05/01に行われた盛岡の「3歳B1二組B1二組」で自分史上最高となる245倍を当てたが、まさか、それを同じ年に更新するとは思いもしなかった。2023年は人生最高の年だったと言っても過言ではない。なお、予想の登録は今週までとし、来年以降は年4回行われる海外のビッグレースのみ登録する予定です。
 

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 「言葉は歴史の産物(5)」

 上で「就職」について触れたので、今回は、まず初めに就職にまつわる言葉を取り上げてみたい。就職という言葉で真っ先に思い浮かぶのは、恐らく、「就職活動」という言葉ではないだろうか。企業の面接は大学受験の次に訪れる一大イベントでもある。ここ何十年間かの日本は、バブルの崩壊に伴い、その就職が非常に難しいものとなった。それでは、若者に就職難をもたらしたバブル崩壊の原因は何なのか。もちろん、金融引き締めが引き金になったのは、その通りだ。しかし、私はそれ以上に「就職活動」などというヘンテコな言葉がまかり通ったことが原因だと考えている。
 就職活動という言葉のどこがオカシイのか。就職活動の活動は「活動を続ける」といった表現からも分かるように、時間的な幅のある言葉である。それに対し、就職というのは会社に採用されることであって、これは連続して行うことのできない行為 = 時間の幅がない“点”だからである。政治活動あるいは芸能活動と比較すれば容易に理解できるだろう。妊活の妊娠もまた同様で、これらは「求職活動」および「生殖活動」とするのが正しい。
 会社と言えば、つい最近、Twitter が名称をX に変更したが、その際、日本語のニューズ等で見られたX(旧Twitter)の「旧~」も、またヘンテコな言葉の1つである。例えば、新憲法は旧憲法を新しくした憲法 / 旧憲法は新憲法に生まれ変わる前の憲法といった具合に、新旧の被修飾語は同じ語で統一されていなければならないのである
(ただし、新姓という言葉が存在しないように、新が省略される場合もある。新というのは現在進行形なのだから、当然と言えば当然だが)。新日本プロレスは英語で“NewJapan Pro-Wrestling だ。では ー 旧+固有名詞は日本語には存在しないが、便宜上、日本プロレスを旧日本プロレスとして ー 旧日本プロレスは英語でどう表現するのか。旧~といった表現は日本語で書かれた歴史の本にもちょくちょく登場するが、こういった表現を用いる人間は、まず英語の素養が無いと見て間違いない。
 統一されていなければならないにも関わらず、統一されていない言葉としては、他にショウガイシャの「ショウガイ」がある。なぜ、ショウガイシャは「障害者」と書かなければならないにも関わらず、「障碍者(障がい者)」と書く人間が存在するのか。それは、彼・彼女らが障害者を障害物の同義語だと考えているからに他ならない。しかし、障害者の意味は「障害『を抱える』人間」の意であって、「(健常者の)障害『になる』人間」ではないのである。そして、障害を抱えるの障害と障害物の障害は同じ意味である以上、2つは同じ文字を用いなければ駄目なのだ。なぜなら、それが言葉のルールだからだ。障害者を障碍者あるいは障がい者と書く人間が如何に無知で無神経な人間であるかが、これで理解できたのではないだろうか。長きに渡り障害と格闘してきた熊沢重文騎手、本当にお疲れ様でした。
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2023年8月20日日曜日

プロレスLOVE論(2)

 本題に入る前に、まずはプロレスと競馬の関係について少しだけ触れておきたい。

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        大相撲             
         ↓…グレード制導入
■力道山(日本プロレス)    
・タマモクロス(初代春秋天皇賞馬) 風か「光」か = 百田「光」浩   
・シンボリルドルフ(初代三冠馬)         勝ち「方」を極めたい。
                       = the way of ~ing / to do 
                       = 力山              

■ジャイアント馬場              「王道」十六文
(日本プロレス → 全日本プロレス)          ||  
・スペシャルウィーク(第3代春秋天皇賞馬) 「王道」を歩み続ける強さ。※1  
・テイエムオペラオー(第4代春秋天皇賞馬)  王者の讃歌。      ※2

■アントニオ猪木(日本プロレス → 新日本プロレス)   
・ナリタブライ『アン』 皐月賞「3 1/2」馬身、「ダー」= 1、2、3、ダー!
   (第2代三冠馬)   ビー5馬身、菊花賞7馬身。 猪木寛「至」  イズム
・ディープイ『ン』パク『ト』(第3代三冠馬)    一着「至」上主義。
           
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 上の表から分かるように、実は国家の体裁はプロレスだけでなく競馬にも見て取れるのだ。そういったわけで、私は前々回の「日本語を荒らすもの」で「来年からは、教養競馬の対象レースをその年のGⅠレースから過去の名馬が勝ったレースに変更し、それを通して各名馬の軌跡をたどる作業をしていきたい」と述べたが、新教養競馬シリーズはこの6頭を皮切りに展開していきたいと思う。  
 それでは、いよいよ本題に入る。このところ、あのターザン山本が頻りに「アントニオ猪木には後継者がいない」といったことを口にしているが、果たして、それは本当なのだろうか。私は前田日明こそがアントニオ猪木の真の後継者だということを「プロレスLOVE論」で示した。なぜ、私は前田日明を後継者と看做すのか。それは、「みんなが格闘技に走るので、プロレスを独占することに決めた」馬場さんが絶対にやらなかったのが異種格闘技戦(※3)で、その後の格闘技ブームの先駆けとなる UWF → リングスを旗揚げしたのが彼だからに他ならない(※4)。
 「 異種格闘技戦というのは、極端な話、高校の柔道部と空手部がやっても成り立つ。それに対し、猪木さん、そして我々UWFインターがやっているのは、プロレスこそが最強であるという看板をかけた“格闘技世界一決定戦”であって、他団体が行っている“異種格闘技戦”とは違う。」こう語ったのは、UWFインターの宮戸優光である。  
 ターザン山本と言えば、ある時期、アントニオ猪木と自分の区別がつかなくなって、プロレス界を追われた名物編集長として知られる。つまり、彼の主張の根拠は、あくまで大好きな猪木を他人のものにしたくないという個人的な感情に過ぎないのであって、格闘技即ちアントニオ猪木のアイデンティティを全く踏まえていないのだ。ターザンよ、U(WF)が猪木だ!

※1…スペシャルウィークが春秋天皇賞を制覇した1999年 = 平成11年 = 正平元年
※2…【王者】国王である人。〔狭義では、“王道”で国を治める人を指す。↔ 覇者〕
※3…アントニオ猪木がレスリングの出来ない大仁田厚を嫌いつつも、彼の生き様を高く評価するのは、大仁田が異種「格闘技」ではなく、「異種」格闘技 = 電流爆破デスマッチの選手だからですね。全日でキャリアをスタートさせた大仁田厚が、やがて全日の社長に就任する武藤敬司と入れ替わるようにして、蝶野正洋と新日のマットで戦う。ああ、なんという運命の悪戯。だから、私はプロレスを愛さずにいられないのだ。プロレス万歳!
※4…蝶野正洋と前田日明が爆食い!→ https://www.youtube.com/watch?v=xJhfcMfsdRk

〔おまけ〕
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「言葉は歴史の産物(4)」  
 
 
先程、※4でとても参考になるYouTubeを紹介したが、YouTubeと言えば、私はココで見かける2つの言葉が以前からずっと気になっていたので、今回はそれについて論じたいと思う。まず1つ目は「動画」という言葉である。それまで私は「活動写真を連想させる言葉で何だか古臭いなあ」と感じつつ、この言葉を使っていたわけだが、つい最近、【動画】がアニメーションを意味する言葉なのを知った(何たる無知!)。それは古く感じるはずである。アニメを動画などと普通は言わないのだから。そこで、一体、何という言葉が「動画」に相当するか英語圏の人向けのYouTubeで確認したところ、この言葉は「MOVIE」の訳であることが判明した。  
 なぜ、MOVIEの訳が映画ではなく動画なのか。それは、YouTube にアップされる映像が『金曜ロードショー』や『日曜洋画劇場』で取り上げられる作品とは異なるのと同時に、MOVIEが motion picture の同義語だからだろう。映画では2時間ものの映像になってしまうが、【motion】「動」作 +【picture】絵[図]「画」= 動画で、これなら映画とは違った意味を表せると。しかし、これで解決とはいかないのだ。なぜなら、【motion picture】の意味もやはり映画で、【動画】を意味する英語は a cartoon film および an animated cartoon  だからである。

1.映画 = movie = motion picture
2.テレビの映像 = the picture on the TV screen
3.the picture on the TV screen の the TV screen を YouTube と入れ替えれば、motion「picture」= the「picture」~ で、MOVIEの訳は動画ではなく映像とするのがベストなのが分かる。日本語でも「映」画 → 「映」像で完璧!さっそくシンエイ動画をポートフォリオに組み入れると同時に(笑)、「動画編集」という言葉を売り文句にしている会社の株をショートしたいと思う。
 もう1つは「配信済み」という言葉である。これも英語圏の人向けの YouTube で確認したところ、こちらは「Delivered」であることが判明した。【deliver】の代表的な意味は「配達する」であることから「配」達 →「配」信としたのだろう。しかし、これは誤りなのだ。この deliver が「配達する」という意味になるのは、目的語が“モノ”の場合であって、映像のような“コト”の場合は「配達」ではなく「伝える」といった意味になるからだ。   
 この Deliver(ed)に相応しいのは、やはり「放送」だろう。

1.目的語がコトの deliver = 伝える
2.【放送】①拡声器を使って、多くの人に伝えること。②〔テレビ・ラジオで〕電波に乗せて種々の番組を送ること。
3.deliver = 伝える = 拡声器を使って、多くの人に「伝える」こと

よって、Deliver は電信という言葉から生まれた特殊な言葉である配信ではなく(詳しくは「言葉は歴史の産物(3)」を参照のこと)放送がベターなのだ。ちなみに、放送に対応する英語は broadcasting で、これは主にテレビやラジオの放送を指すが、日本語の放送は拡声器による伝達も放送に該当するから特に問題はないし、何より、赤の白抜きで表示される【ライブ】は「生中継。実況放送。」といった意を表す。それにしても、「生配信」なる言葉を平然と口にできる人間は凄い。生delivery。生配信(笑)しているトレーダーや競馬の予想屋の多くが大損しているのも納得だ。  
 改めて言うほどの事でもないが、今、日本語は乱れに乱れまくっている。恐らく、日本が再浮上する可能性は極めて低いし、日本人は今後もずっと貧乏なままだろう。私の「言葉は歴史の産物シリーズ」が、そういった社会を生き抜くための一助になれば幸いである。
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