2011年9月28日水曜日

原発の黒幕は外務省?

 今後、日本がヨーロッパのように原発を減らしていくには、どうすればいいか?それには、次の3つのうち、いずれかを実現すれば良いことになります。①太陽光発電のような新しいエネルギーに転換していくエネルギー政策②消費電力がより少なくて済む製品の開発③前の2つに比べ、やや窮屈ですが、使用する電力を減らす節電。①が完全に廃止なのに対して、②や③は部分的といったところでしょうか。

 これらを踏まえず、危険だからというだけで、「脱原発」と主張する
のは、理想論でしかありません。電力を必要としない生活は考えられませんし、十分にまかなえないのであれば、原発に甘んじるしかないからです。実際、立派な先生のなかにも、そういった考え方をする人がいます。自動車と同じ論理ですね。ただ、柄谷行人さんの話を聞くと、①~③を実現しなくても、既存のエネルギーで十分まかなえるらしい。恥ずかしながら、知りませんでした(笑)

 では、電力は十分まかなえるにも関わらず、なぜ原発を必要とするのか?どうやら、プルトニウムを抽出するための手段みたいです
。もう、お分かりでしょうか?日本というのは、ODAへの拠出が大きい割に、国際的なプレゼンスというのは、それほど高くなかったんですね。それが、外交能力の欠如した外務省に、このプルトニウムを必要とさせた。“核オプション”という、ほとんど有効性のない概念によってです。

 ですから、原発というのは、電力とは全く関係ないということになります。いま、しきりに復興増税ということが言われていますが、そのうち、放射能による被害は、税金ではなく、国の借入というカタチにしてもらいたいですね。もともと、必要のないものによる被害ですから。「除染」(“セシウム除去”が正しい)なんていうヘンテコな言葉を聞かなくてもいいように、いち早く福島が復興することを祈っています。