2012年12月2日日曜日

経済学概論③

 
 最終回である今回は、資産の種類→リスク といった順に話を進めていきたいと思います。まず資産の種類ですが、これにはマイホームのような実物資産と、株式のような金融資産があります。伝統的な財産3分割法というのは、土地・預貯金・株式に投資しろといったものですから、すでにご承知の方も多いでしょう。インフレの時というのは、マネーに対するモノの価値が高いので、当然、前者を所有した方がいいのは言うまでもありません(もちろん、デフレはその逆です)。

 
次にリスクの有無に関してですが、せっかくなので、ここでは利用価値大だという例の簡易版データを使ってみることにします(笑)まず始めに、p.18〜p.19の「金の国内価格」のグラフとp.48〜p.49の「ドル・円相場」のグラフを見てください。次に各商品の最高値と底値をチェックしたら、その差がどれだけあるか計算してみましょう。はい、そうです。崩壊したと言われているドルが、実はそれほどハイリスクではないことが分かりました。これが外貨の基本的性格です。

 今はデフレ経済(というより、正確には“不景気”)なので、実物資産は金融
資産に比べて不利です。また、金は外貨に比べてリスクが高いことから、運用する額が多ければ多いほど注意が必要になってきます。では、どういった資産運用がベストなのでしょうか?⇒ここからは、会員の方のみご覧いただけます(注1)






 この人の場合、アメリカがやることは何でも悪く見えてしまうようなので(笑)、物価という概念を考慮する前に、どうしても感情が先立つことになる。それは、ロボット・トレーディングのところで引き合いに出されている“金融工学”に対しても同様です。強欲に金儲けしているといった側面ばかり強調されていますが、金融工学というのは、本来、リスクを把握するための重要な技術なわけです。そこを間違えてはいけない(注2)。「基軸通貨」ということの意味と合わせて、もう一度確認しておいてください。



 国家を当てにできない以上、自分の資産は自分で守るほかないが、今の預金金利ではどうにもならない。おまけに、銀行にはペイオフといった制度もある。預金以外にどういった運用をしていけばよいのか?『新たなる金融危機に向かう世界』というテキストは、そういった問題に対して、(反面教師的に)非常に役立だったのではないでしょうか。



 注1・・・



 注2・・・UK式・経済学カリキュラム
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  数Ⅰ===========数Ⅱ〈微積〉                 ↓        (斎藤精一郎)  ↓                  統計学→マクロ経済学===ミクロ経済学            (竹内啓/    |         (根岸隆)                佐和隆光)     ↓                     ↓             (  〃   )計量経済学 ーーー→金融工学                                             (ヤコブ・マルシャック)(今野浩/野口悠紀雄)


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー         ※いくら時間があっても足りません(笑)

  





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