それでは、各レースを順に検討していきたいと思います。まずはじめに〈フラワーC〉ですが、実は【フラワー】には、花(flower)といった意味以外に、穀粉(flour)といった意味があります。代表的なものとしては、パンやうどん(注1)の原料となる小麦粉がそうですね。人はパンのみにて生くるものあらず、なんて。また、【団子】は米の粉を湯でねり、こねて丸めて蒸した食品ですが、米粉なんかもやはりそうです。
次に〈ファルコンS〉ですが、【ファルコン】はハヤブサだというのは、既に説明しました。ハヤブサというのは、昔、「鷹狩り」で使われた鳥なんですね。「鵜の目鷹の目」といった表現も、ここから来ているように思います。ところで、この鵜ですが、こちらもやはり、猟で使われた鳥ということになる。“鵜飼い”といえば【屋形船】が有名ですが、屋形船は江戸時代に栄えた大名や豪商によって、花見や月見などの際に愛用されました(注2)。
以上が昨日行われたレースです。そして、ここからは本日のレースになるわけですが、まず〈阪神大賞典〉の【阪神】、これは大阪市と神戸市を表しているのはいいでしょうか。大阪と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが【食い倒れ】ですが、これは【「穀」潰(ごくつぶし)】のことで、毎日食べて過ごすくらいしか能がないといった程の意味になります(注3)。一方、神戸ですが、“こうべ”は“頭”でもありますね。実るほど「頭」の下がる「稲穂」かな。
最後に〈スプリングS〉ですが、【スプリング】には“春”以外に“ばね”といった意味があります。ところで、先ほどの小麦粉ですが、小麦粉にはグルアジンやグルテニンといったたんぱく質が含まれており、これらは水を加えて生地にすると、グルテンへと変化し「粘り気」(=弾性)が生まれるんだとか。なんか、これを書いてたら、急にお腹が空いてきたなぁ。「花より団子」とはよく言ったもんだ(笑)
※来週以降の「UKスポーツ」について
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注1・・・このレース名だと、ついつい“うどん”を“優曇(華)”と書きたくなってしまう。ところで、エバー「ブロッサム」だけど、アノ馬もやっぱり3千年待ち?(笑)
注2・・・墨田川の屋形「船」は「金」銀漆の装飾で、特に豪華だったらしいですが、そういえば、こんな名前、どっかで聞いたことあるような、ないような…
注3・・・「モグモグパクパクは何て空気の読めない馬なんだろう」というのが、私のファルコンSに対する率直な感想です(笑)
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