2013年2月4日月曜日

ゆとり教育(前篇)

 そもそも、人はなぜ大学に行くのでしょう。それは、良い大学に行けば良い会社に就職でき、良い会社に就職できれば良い給料が貰えるからです。私はこれを“大学機関説”と定義していますが、中谷彰宏さん(注1)の『面接の達人』が正にそれです。ですから、良い給料が貰えれば、大学はそれほど関係ないとも言えます。実際、中学を卒業後、すぐにゲームのプログラマーになって大金を手にしたという話はよく聞きますし、大学を卒業しても就職できない時代(俗に言う“就職氷河期”)でもあります。





 私も中学生の頃に『就職戦線異状なし』を観て、早稲田の社学に行こうとしていましたから(笑)、大学というのはその程度のものだろうなと感じていました。ただ、受験の問題というのは、広中博士が高校生に負けるように(『数学は暗記科目である』)、学問の本質とはかけ離れたものであり、面白いものではありません。また、社会は第2次産業=ハード中心から、第3次産業=ソフト中心の時代に移行していたため、メディアのチェックに忙しく、受験勉強どころではありませんでした。こうして、The Promised Landまでの長く険しい道のりが始まるわけです(笑)

 もちろん、受験勉強をちゃんとやっていたら楽勝だったとは言いません。それでも、最後は何科目かで全国上位にランクされましたし、1位をとった科目もありますが…。それよりもー
後でヴィデオの山に囲まれた写真をアップしておきますが(笑)ーもし勉強だけしかやっていなかったら、果たしてこれだけの仕事ができたかということです。今は自分のウェブ・マガズィン以外、ほとんどチェックしませんが、これからも、日本の“The New Republic”であり続けたいと考えています。

 せっかくなので、資産運用とは別に、私のもう1つの専門である《映画》について少しだけ紹介します。私の研究分野というのは、主に“1980年代~2000年初期までの
ハリウッド映画”なわけですが、これに関しては、私が世界で最も先端のところをやっています。例えば、「ソニー天国」で書いたことというのは、古い評論家では無理でしょう。映画史においても、画期的だったように思います。そして、このどちらも学校教育の範囲ではカヴァーできません。どこかで教える機会があるといいですね(注2)。
 

 
こうやってみてみると、大企業家だった渋沢栄一の例を出すまでもなく、大学受験や学問が役に立つとは思えない。しかし、それは、自分がそこを通過してきたからだということが、鷲田大臣の名著・『自分で学ぶひと』を読むと分かります(注3)。また、もし「経済学概論③」にあるような“UK式・経済学カリキュラム”(※これを作成したのは、10年前くらいですが、それでも高校を卒業してから大分経っている)を知っていたら、学ぶ意欲も少しは違っていただろうなとも思います。(⇒対策編へとつづく)



 注1・・・いずれ自分のところでも出版をやるとは思いますが、中谷彰宏×谷岡一郎著『大阪ビジネスが日本を救う!(仮題
)』は、ぜひ刊行したい1冊です。ただいま当事務所で予約受付中(笑)


 注2・・・本当は映画監督をやりたいんですけどね。ちなみに、いま撮ってみたいのは、マリア・シュガー主演の『プリティ・リーグ2 』(笑)


 注3・・大衆メディアで語られている教育についての多くは、意識的であれ無意識的であれ、この本が元になっています。ところで、先生はいつハーヴァードの教授になるのだろう?











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